記事一覧

ザ・フー  アメイジング・ジャーニー

 いま、音楽映画が面白い。
でかい画面、大音量で2時間の時を過ごすことは非常に贅沢な時間。
映画館という外から遮断された空間の中で観るから興奮度も増すものだ。

 私は音楽DVDを何枚か所有しているが、ほとんど家のTVでまともに観たことが無い。 “面白い”“面白くない”という問題ではなく、まとまった時間に家の陳腐なAVシステムで音楽を楽しむことできないのかもしれない。例えば、なにかのついでに流しておくということはあるかもしれないが、家で音楽DVDに集中するということがない。きっとそれは、すばらしいAVシステムがあったとしても同じだと思う。続きを読む

鈴木茂の逮捕に寄せて

 何でまたこの時期に大麻なんだろうね。
昨日(2009年2月18日)の昼のニュースでいきなり飛び込んできたニュース。

「はっぴいえんど元メンバー、鈴木茂容疑者を大麻所持で逮捕」

・・・がっかりしたね。

ネットに流れたニュースによると・・・続きを読む

SHINE A LIGHT を観てきた

マーティン・スコセッシの新作は、ストーンズのロックフィルムだ。
「シャイン・ア・ライト」12月5日より公開。レイトショーを観て、先ほど家に着いた。

 M・スコセッシは私の大好きな映画監督だ。
「タクシー・ドライバー」や「レイジング・ブル」「グッド・フェローズ」などで有名な監督。「ディパーティッド」ではアカデミー賞も受賞した。
でも、私のM・スコセッシは、音楽ドキュメンタリー映画の監督というイメージが強い。
古くは1969年の大イベント。45万人を集めた音楽の祭典「ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間」では助監督と編集、監督作品としては、ザ・バンドの解散コンサートを収めた「ラストワルツ」、クラプトンなどブルーズアーティストを追ったシリーズ(「ナッシング・バッド・ザ・ブルーズ」は最高)、ディランの「ノー・ディレクション・ホーム」など、見ごたえのある作品を世に送り出している。続きを読む

往年のミュージシャンってどうなのよ

 「Player」や「Guitar Magazine」は今も毎月チェックしている。さすがに毎号購入することはなくなったが、今でもアタシが本屋に行ってまず最初に行く場所はこの2誌が置いてある「音楽コーナー」だ。
 年とともに様変わりしているこの2誌だが、最近富に感じることは、往年のロックレジェンドたちが紙面を飾ることである。
“まだ現役なのね”なんていうミュージシャンはまだいい方で、“まだ生きてたんだぁ”なんていうミュージシャンが紹介されると、なぜだか自分があの頃にタイムスリップしてしまう。
特に70年代に全盛だったミュージシャンが今のこの時期に紹介されているのを見ると、この人80年代や90年代はどこで何をしていたんだろうと妙な気分になる。続きを読む

Superfly アンコールツアー 2008「Rock'N'Roll Show Vol.II」

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11月8日、9日と2日連続でSuperflyのコンサートに行ってまいりました。
8日は渋谷C.C.Lemonホール(渋谷公会堂)、9日は道を挟んでNHKホールであります。
偶然見たテレビでの歌唱が忘れられないものとなり、即CDを購入したのが今年の6月頃。
7月のライブハウスツアーのチケットを取ろうにもNet抽選には外れるし電話予約はぜんぜんつながらない。これはもうファンクラブ入会しかないと思い、43歳にして初めてファンクラブなるものに入会、その甲斐あってか、秋のツアーの東京公演のチケットが入手できました。恐るべしファンクラブ!続きを読む

ぼちぼちいこか     上田正樹と有山淳司

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 再発万歳! ボーナストラック付の紙ジャケ!
よくぞ復刻してくれましたという感じ。レコードを買いそびれて私の唯一の音源であったカセットテープはとっくにベロベロに伸びてしまっていた。
ネットでは高額でレコードが取引されていたが、私はレコードコレクターではないので、とにかくまともな音で聴きたかっただけ。いやぁこの再発は本当に嬉しい。

 上田正樹と有山淳司。2人クレジット。アコースティック・ブルーズの名盤である。
もともとは“上田正樹とサウス・トゥ・サウス”のアコースティックコーナーで繰り広げられていた演奏をアルバム化したもの。
もちろん作品として残るので、ライヴで実際に歌っていた内容よりはかなり抑えられているが、それでもけっこうきわどい事をきわどい表現で素直に歌っている。この「素直」にということが非常に重要で、悪気も無く大阪の生の姿を歌っているのだ。
私は大阪人ではないが、このアルバムを聴くと埃っぽい昭和の大阪のダウンタウンが垣間見える気がするのだ。続きを読む

拓郎の全国ツアー撤退について

拓郎が全国ツアーから撤退。来年1年をかけて全国を廻り、その後は歌いたいときに単発でステージに上がるという。
先日のラジオで本人は、
「全国ツアーをやっていて、同じクォリティのものが見せられなくなってきた。ステージによって調子の良し悪しが出てしまうことは、お金を払って見に来てくれるお客さんに失礼だ」と。

 昨年、拓郎はツアー中に倒れた。それでも騙し騙し公演を続けていたが、ツアーの半分もできずにツアー自体が中止となった。その理由として肺がんの後遺症や加齢によるもの、鬱病など拓郎にさまざまな憶測が飛んだ。
私は2006年のつま恋後のツアー、日本武道館のステージで拓郎の言うコンサートの良し悪しをすでに感じていた。当時のコンサートレビューでも書いたが、拓郎は2時間のステージがきつそうだったのだ。声が思うように出ず、音程が合わなくなってきていた。贔屓目に見てもラスト3曲は作品の良さに助けられただけだったように思う。続きを読む

ベスト・ヒッツ・ライブ~リビング・ルーム・ツアー~ キャロル・キング

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 実はキャロル・キングについては、『LOVE MAKES THE WORLD』(2001)発表の時にレビューを書こうと思っていた。なぜなら彼女が59歳の時に発表したこのアルバムは、慈愛に満ちたとても幸せになれる音が溢れていたからだ。名盤『TAPESTRY』(邦題:つづれおり)(1971)の時のような躍動感は抑えられているが、歳を重ねなければ出せない音、声、表現力など・・・自分も歳を重ね日々生活をしている中で非常に共感する部分が多かった。

何も特別なことはいらない・・・お互いを認め、世界に愛を溢れさせる・・・続きを読む

FM放送ってさぁ・・・

 J-WAVEって今年で開局20周年だそうです。
そんで、20周年を記念して3日間の音楽イベントが代々木第一体育館で開催されるそうです。たまたまラジオで聞いたんですけどね・・・。
あ、そういえば、アタシが大学の頃、首都圏ではFM放送局の開局ラッシュだったのです。
アタシは小学生の頃からラジオ小僧だったので、ここらへんの記憶は確かです。
 アタシがラジオを聞き始めた小学高学年の頃、FM放送は首都圏で2つしかありませんでした。(FM-NHKと東京FM)
常にいい音で音楽を流しているという印象でした。でもただそれだけです。ジュークボックスみたいなものという認識でした。だから私の中でラジオといえばAM放送になります。これは今でも変わりません。FMっつうのは、どうもとっつきにくいのであります。続きを読む

小田和正 2008ツアーを観て

 中学時代によく聞いていたラジオ。オフコースの歌はニッポン放送の日曜夜11時からオンエアしていた《全日空ミュージックスカイホリデー》でしか聴いたことが無かった。ヒットに恵まれていなかったが、特定の女性ファンに支えられていたオフコース。
当時のヒット曲という世界からは、かけ離れていた静かな男性デュオ。
私の心の片隅に記憶されていたグループのひとつに過ぎなかった。
その要因は詞の世界だった。小田の書く詞はあまりにも素直すぎて15歳の中学生が聴くには、気恥ずかしさを感じたのだ。続きを読む

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